| 戻る コラム がんばれ山雅 おでかけガイド |
| 記事中に電話番号がある場合、特に記載がなければ市外局番は0263です。 |
| 松本平で「塩こうじ」がブーム (2012年2月23日号より) |
| こうじに塩と水を加えて常温で1週間ほど発酵・熟成させた「塩こうじ(麹)」が、ブームを呼んでいる。「万能調味料」としてテレビ番組で紹介が続いた1月後半から買い求める人が増え、松本平のスーパーでも品薄の状態。酒、みそ、しょうゆなどの原料となるこうじに新たな用途が生まれ、地元醸造業者などによる商品開発が相次いでいる。 山形村のアイシティ21では食料品売り場に特設コーナーを作り、県内醸造業者の塩こうじやこうじをそろえ、その作り方を紹介したレシピも置く。 松本市梓川の女性(34)は「この間、テレビでやっていたので気になる」と、興味深そうにレシピを手にした。20年ほど前から自分で塩こうじを作っている荒崎喜久子さん(68、塩尻市洗馬)は「最近友達から『作って』と頼まれることが増え、驚いている。魚料理に少し加えれば臭みがとれるし、鶏肉を漬けておけば軟らかくなっておいしい。使わないと満足できない」と、こうじを2袋購入した。 特設コーナーでは、出すと完売する商品もあり、「1人1個まで」と制限を設けるほど。レシピは1日で約100枚がなくなる。「『食べるラー油』以来のブームだ。自分で簡単に作れる上、酵素の効果がすぐに実感できる。定着するのではないか」と樋口直英食料品課係長(38)。29日に塩こうじを集めたフェアを開く予定だ。 ◇ 安曇野市穂高の俵屋麹店(電話82・2209)は、昨年12月から塩こうじを扱い、1日1000個ほど売れる。注文に生産が追い付かず出荷を県内に限っている。 松本市出川町の丸正醸造(電話26・1647)が2月発売した「塩麹ソース」は、既に約1万本を売り上げた。ペースト状にし、酵素の働きを止めないよう加熱処理をしていない。パックとして顔に塗る、入浴剤代わりに風呂に入れる、歯磨き粉にするなど料理以外に使う人もいるという。 同店の林信利専務(43)は「松本は醸造の街。古くから地元で造った発酵食品を食べてきた背景がある。一過性のブームで終わるのではなく、長く親しまれてほしい」と願う。 梓川の女性でつくる加工組合「さくら」(同市梓川・電話78・1680)は24日に、塩こうじを発売する。通常の塩こうじのほか、こうじの3分の1が発芽玄米の「発芽玄米塩こうじ」もある。 ◇ 松本大人間健康学部で栄養・健康教育を教える広田直子教授(59)は「こうじの中の酵素が、食品に含まれるタンパク質やでんぷんを分解し、アミノ酸や糖類に変えることでうま味や甘みが生まれる。塩分に気を付けながら、食事にうまく取り入れてほしい」と話している。 ◇ 【塩こうじ】古くから漬物床として利用されてきた伝統の調味料。見た目はおかゆのようで、塩気や甘みがある。塩やしょうゆの代わりに使うほか、酵素の働きを利用し肉や魚を漬けて軟らかくする。 (倉科美春) |
| Iターンの夫婦がカフェオープン (2012年2月23日号より) |
| 松本市今井の海老原拓夫さん(60)、博子さん(59)夫妻が26日、同市中央1のホテル1−2−3よろづや松本1階で「CAFEされど」をオープンする。第二の人生を松本で送ろうと都内から移り住んだ。こだわりコーヒーを提供するほか、外来者の視点で松本の面白さを見いだし発信する“松本ファンクラブ”を目指す。昼はカフェ、夜はバーで営業。コーヒーは、丁寧に選別した生豆をその場で焙煎(ばいせん)した後、ネルドリップで入れる手網焙煎。甘味や酸味など豆本来の風味が生きるという。夜は主に地元産ワインや日本酒を提供。生産者を直接訪問し、気に入った銘柄を月替わりで扱う。 海老原さんは以前、都内で編集デザイン事務所を経営。昨年、還暦を迎えたことと、東日本大震災が起きたことで、第二の人生をこれまでと違った形で歩みたいと考えた。 バイクで長野県を訪れ、各地で物件を探す中、感じたのは市街地の空洞化。出店をあきらめつつ立ち寄った松本でよろづやに泊まり、同ホテルオーナーで建築設計家の倉橋英太郎さんが古民家再生や街づくりに取り組んでいることを聞き、賛同。同ホテルでカフェを開くことにした。 海老原さんは「手間暇かけて入れたコーヒーを飲みながら、Iターン者が感じる松本の面白さに触れられる松本ファンクラブのような店づくりをしたい」と話している。 営業は午前11時半からで、午後9時ラストオーダー。26日は午後3時から。海老原さん電話090・2736・0177 (井出順子) |
| 波田で描き続けたい 画家の阿部さんが個展 (2012年2月23日号より) |
| 阿部修さん(62)は、2010年春に北海道釧路市から妻の実家がある松本市波田に転居してきた画家だ。40代半ばまでは、関東地方で約20種類のアルバイトをしながら、全国を訪ねて絵を描いてきた。波田に来てからは静物画が中心。今年からは波田の風景にも取り組むという。 29日まで、同市里山辺の「ジャズスポットカフェ884(はやし)」で個展を開催中で、釧路の風景や信州の花、野菜、果物などを描いたアクリル画54点を展示。また、2月の第11回信州梓川賞展(3月11日まで梓川アカデミア館で開催中)で銀賞を受賞した。 1月の県展では、「ガードのある街」が入選した。同市中央1丁目交差点から巾上交差点へ向かう途中のJR高架線下のガード周辺を題材に描いた。会社員、女性、老夫婦など、さまざまな人物が交差点を行き交ったりたたずんだりする様子を描写。それぞれの人生にふと思いを巡らせてみたくなる作品だ。 「初めて絵が売れたのは30歳の時」と、阿部さん。1993年に釧路市に定住し、ギャラリーを兼ねた喫茶店を経営しながら画業を続けた。これまで全国で50回以上の個展を開いている。 「若いころ絵描きとしての自分を支えてくれた」という新聞配達の仕事を続ける。収入や体力維持を助けるだけでなく、波田の空気や風景に触れる貴重な時間だ。 阿部さんは「若いころは、美しいものを探して遠くまで行った。今は身近なものを『ありがたい』と感じ、描いている。素晴らしい自然環境と温かな人に囲まれ、人生のご褒美をもらったような気持ちで日々過ごしている。人々の心が穏やかになるような絵を描き続けたい」と話した。 (松尾尚久) |
| 松本の企業が放射性物質の測定業務開始 (2012年2月21日号より) |
| 環境測定などの環境技術センター(松本市笹賀、勝野宗一社長)は2月から、放射性物質の測定業務を始めた。食品などに含まれる放射性物質の濃度を精密に分析できる「ゲルマニウム半導体検出器」を導入し測定する。23日午前10時からは一般市民対象の初のセミナーも予定。正しい知識の啓発などにも力を入れる。 昨年の東京電力福島第1原発事故で、食や土壌などに及ぼす放射性物質の不安が高まる中、「環境に携わる企業の使命」と決断、約1600万円を投入し、1日から稼働している。ゲルマニウム半導体検出器の導入は、「中南信地区の企業では初めてでは」(勝野社長)という。 同検出器は水、食品、土壌、木材、排水、汚泥などあらゆる物に含まれる放射性物質の核種の精密分析を30分から14時間で行うことが可能。同社は主に、原発事故で問題になっているセシウム137、134とヨウ素131の測定に用いる。 計量管理者の宮澤恵美取締役は「原発事故で広く出回っている簡易分析器では自然界にある放射性物質を区別できない。線量の高低だけで一喜一憂せず、正確な測定を」と呼び掛ける。 昨年7月、高濃度の放射性物質を含む可能性のある腐葉土の県内流通が判明したころから、下水処理場から「汚泥を測定してほしい」などの依頼が急増。また、6、9月に企業や自治体などを対象に開いた放射線に関するセミナーで、正しい知識や測定方法などを周知する必要性を感じると共に、測定実施への要望があることを実感し、踏み切った。 宮澤取締役は「これまでは、依頼があっても設備がなかったため外注に出し、結果を知らせるまでに時間がかかった。不安な時間を短縮できるという点も大きい」と話す。現在も多い時で1日5件、平均で2、3件の問い合わせや依頼があるという。 23日のセミナーは、安曇野市で学校給食に携わる市民団体からの要望で実現。放射線について正しく理解してもらうため、同社会議室で、宮澤取締役が基礎知識を講義する予定だ。今後は、企業や町内会などへ出張してのセミナー開催にも取り組むという。 勝野社長は「原発事故の被災地にも行ったが、大変なことになっている。未来をつくるための一助になればうれしい」と話している。 測定は1検体約1万5000円。個人の持ち込みも受け付ける。環境技術センター電話27・1606 (浜秋彦) |
| 白馬中3年山田和也くんが全国3位 全中ノルディックスキー複合 (2012年2月21日号より) |
| 白馬村の白馬中学3年山田和也(15、北城)は、2月初めに北海道名寄市で開いた第49回全国中学スキー大会(全中)のノルディックスキー複合競技で3位になった。大会直前のけがを乗り越え、好成績を挙げたが、「悔いがいっぱい残る」と唇をかむ。悔しさをばねに、さらなるレベルアップを目指すつもりだ。 今季は、昨年末に北海道士別市で開いたフィッシャー杯第15回朝日大会の中学生の部複合で2位になるなど好スタート。「絶好調だった」という1月の県中学大会は、複合とジャンプの2冠を達成し、全中出場権を得た。 が、大会に向けて練習していたところ、右足をねんざ。この影響と優勝を狙うという大きな重圧から、ジャンプは10位と出遅れた。 「これで吹っ切れた」と無心で挑んだクロスカントリーは、集団の後ろに付いて体力を温存し、ラストで一気に抜く会心のレースで全中初入賞をたぐり寄せた。 小学3年でジャンプ、5年でクロスカントリーを始めた。中学生になり、厳しい筋力トレーニングや走り込みを続けて体をつくると、2年生の終わりころから成果が出始めた。 「3年になると顔つきが、がらっと変わった。上を目指す強い意志を感じた」と指導する目時慎一コーチ(36)。 同郷の先輩で、夏場は一緒に練習する機会もあるノルディックスキー複合の日本代表渡部暁斗選手(北野建設)が、ワールドカップで今季2度優勝しているのを刺激に、さらに練習に励む考え。「まだ優勝する実力は備わっていない。足りないものを一つずつ身に付け、高校で全国優勝を目指す」と話した。 (松尾尚久) |
| 89歳ちぎり絵に夢中 (2012年2月21日号より) |
| 山形村上竹田在住の青沼始子さん(89)は、30年以上歴史のある山形ちぎり絵クラブの代表だ。70代以上の7人でつくるメンバーの中で最高齢。「大変」を口にしながら、題材になる下絵を探したり、お手本を作ったりと、忙しく動き回る。 青沼さんがちぎり絵を始めたのは、約25年前。「自分の個性を生かした作品を仕上げた時の喜びや達成感が魅力」と取り組んできた。5年ほど前に講師が亡くなった時、解散の声も上がったが、青沼さんが弔辞で「ご恩返しのつもりで続けていきたい」と述べたことを機に存続。以来代表を務める。 「一番大変なのは下絵探し」と言う。会員が「こんないい絵があったよ」と持ってきたり、自身も日頃から新聞やカレンダーの写真や絵を見ては題材探しに励んだり。埼玉県在住の孫が、東京でちぎり絵の本を探し出して送ってくれることもあるという。 「材料の買い出しなどは息子が車で連れて行ってくれる。家族が協力してくれるからできる」と、感謝も忘れない。 自宅から活動場所の村トレーニングセンターまでは、いつも十数分かけて自転車で移動する青沼さん。ほかに農業、大正琴、旅行と活動の場は広い。「ちぎり絵は、やるだけじゃなくて、お茶を飲んで作品を見せ合って、おしゃべりするのも楽しみ。月に1回の集まりは少ないと言う声もあるけど、私が忙しいからね」とほほ笑む。 同クラブは29日まで、同村のミラ・フード館で、29点を集めた展示会を開催中だ。 (上條香代) |
| 配達員が高齢者の見守り役として活躍 (2012年2月18日号より) |
| 弁当、牛乳、新聞配達―。松本市などで、地域を回る配達員が高齢者の安否確認に取り組む例が増えている。一人暮らしや老夫婦だけの家庭も多い中で、家族や行政、近所の目が行き届かず孤立してしまう高齢者を守ろうと、「地域の見守り役」として独自の取り組みを続ける。 松本と塩尻市内の高齢者に弁当を配達する、宅配クックワン・ツゥ・スリー松本店(松本市南原1)の配達員は12―2月と7―9月、「安否確認強調月間」と書いたバッジの着用を、2010年12月から実施。普段の声掛けや体調変化の観察に加え、火の不始末や脱水症状など、身体に危険が起こりやすい時期に、配達員の意識を高める。配達員は救命救急講習を受けている。 「こたつで寝ている祖母に手渡ししてほしい」など、家族からは玄関先ではなく、家の中に届けてほしいと要望される場合もある。「一日のうち触れ合うのが私たちだけという人もいる。まずわれわれが動く責任がある」と、配達員のリーダーを務める永塚博さんは話す。 週に2回ほど、松本平全域に牛乳を配達しているサンミルク(本社・富山県南砺市)も、要望があれば牛乳を手渡ししたり、数日間ボックスにたまっている場合は、民生委員などに連絡をする。 ◇ 信濃毎日・毎日、朝日、読売、中日・産経新聞の4系列13社でつくる松本地区新聞販売同業者組合は、松本市と高齢者安否確認協力事業に関する協定を昨年12月に結んだ。配達時に異変に気付いた場合、状況によっては市に通報する。 旧市の29地区がエリアで、午前4―6時が配達のピーク。徘徊(はいかい)する高齢者を保護したり、新聞がたまっている家の住人の安否確認をしたり、これまでにも独自で活動してきた。「同じ地域を10年以上担当する配達員が多いので、異変に気付きやすい」と西堀恒司代表は話す。 ◇ 一方、松本市は、業者などに委託し、週に2回一人暮らしの高齢者に昼食を届ける「給食サービス」や、消防署につながるボタンが付いた専用の電話機「あんしん電話」を設置する事業をしている。 民間企業などで地域の見守りが増えることについて、市高齢福祉課の山口洋明課長は「孤独死を防ぐため、いろんな網の目を張り巡らさなければならないので、ありがたい。協定を結んでくれる事業者をさらに探したい」と話している。 (倉科美春) |
| とーくトーク57 4月から松本大の学長 住吉広行さん (2012年2月18日号より) |
−少子化が進み、私立大学には厳しい状況。生き残り策は各大学が、それぞれの特色を出すことが大切。松本大は地域と連携し、地域を担う人材を育てることだ。 阪神淡路大震災のあった1995年は、ボランティア元年といわれるが、それ以前から、ボランティア活動の単位化の必要性を感じていた。当時は教員の中にも反対意見が多かったが、無気力な学生がボランティア活動を通し積極的になり、教員の考えも変わり始めた。 また、地元の人に認められることで、自信ややる気を持った学生を目の当たりにした時、地域の教育力の大きさを実感。この地域力を生かして学生を育てたらいいんじゃないかと気付かされた。 −大学開校に不安はなかったか 松本大の設立は、少子化が深刻になり始めた2002年。厳しいところからのスタートだったが、松商高で地域の企業や商店の後継者を育てたり、松商短大でコンピューターや簿記のスペシャリストを育成し、地域へ送り出したりと、地域貢献活動の基盤があったことも幸いしている。 長野県は、以前から公民館活動が盛んな所。地域にまとまりがあり、住民の意識も高い。大学と一緒に学生を育てたいと申し出てくれる人もいるし、「健康づくり講座を開きたい」といった学校の投げかけを、しっかり受け止めてくれる町会もある。 視察に来た行政の担当者から、「人手を出してと地域の大学に頼みにいっても、やってもらえない」という声を聞くが、やはり、持ちつ持たれつの関係でないと無理だ。松本大は学生を出し、地域は学生を育ててくれる。 松本大は、地域貢献という面で全国的に有名になったが、大学の力だけではなく、地域力があるからできたこと。こうした条件が重なったからこそ、松本大ならではの教育ができると思っている。 −卒業後、学生の社会での活躍は 実践活動が多いので、即戦力になる。コミュニケーション能力など、社会人力を身に付けた学生は、人との関わり方が上手。運動指導士といった資格があり、さまざまなノウハウを持っているので、就職率も高い。採用した企業側の可能性も広がり、翌年からは「今年もぜひ」というオファーが増えている。 −今後の大学の方向性は 単一学科では、できることは限られている。社会が複雑化する中、さまざまなものが求められている。今後は各学科を結びつけ、新しい授業、新しいことを模索していきたい。 ◇ すみよし・ひろゆき1948年、大阪府生まれ。九州大大学院理学研究科博士課程学位取得修了後、東大原子核研究所研究員、同宇宙線研究所研究員など。松商学園短期大経営情報学科教授などを経て、2004年松本大副学長。11年、前学長の急逝で学長代行に。12年4月から学長に。任期は16年3月末まで。 (聞き手八代啓子) |
| 入園入学準備 手芸部が手助け (2012年2月18日号より) |
| 弁安曇野市などの子育て中の母親でつくるオシャレ手芸部(原亜希子代表)は26、27日、同市三郷福祉センターで、「mama*sstudio(ママズ・スタジオ)」を開く。入園、入学準備に悩む母親に役立ててもらおうと、バッグなど必要なグッズを販売する他、自作する際のポイントなどを教えるワークショップ、準備相談会を予定している。 メンバーの他、布小物や編み物、消しゴムはんこなど、安曇野、松本、大町、塩尻市の作家21人が協力。それぞれが持ち寄った作品を展示販売する。 ワークショップは、上履きなどのワンポイントになる「くるみボタン作り」「お名前・消しゴムはんこ」「クラフトバンドでかご作り」など8講座。「園グッズ作り相談」のコーナーも設ける。 「入園グッズを作りたいが、どこで布を買えばいいか分からない」「まちって何」といった声を受けて企画した。 原代表(35、三郷)は「市販で間に合う物も多いが、子どもが喜ぶ、親子の絆が強まるなど、メリットはいろいろ。手作りすることに興味を持つきっかけになればうれしい」と話す。 ワークショップは参加費500円前後で先着順。26日はプレオープンで正午―午後4時、27日は午前9時半―午後1時半。詳細は「オシャレ手芸部ブログ」で検索する。原さん電話090・8453・8010 (八代啓子) |