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試合日程・結果

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J2第13節 町田と1−1 10位に後退   (2017年5月16日号より)
リーグ戦ホームゲームの観客数が1万人を下回ったのは、3年前のJ2第32節以来49試合ぶり。これまで天候にかかわらずアルウィンに足を運んできたサポーターの目にも、今季のもたつきは物足りなく映るのだろう。この日も先制しながら追い付かれ、以降は攻めあぐねて引き分け。肩を落とす選手たちにスタンドから「前を向け!」と叱咤(しった)も飛んだ。
反町監督が「正直なところ、現在持ちうる力を出し切った。これが今の力と認識している」と言葉少なに振り返れば、田中も「同点にされたり、2点目が取れなかったりするのが現状」と認めた。
3試合未勝利で二けたの10位に後退。山雅を中心に勝ち点上下3差内に6〜16位がひしめき、一つの勝敗で大きく変わる状況とはいえ、上位との差はじわじわと開いている。単純に比較できないが、昨季は13節を終えた時点で6位。以後、一度もプレーオフ進出圏外(7位以下)に下がらなかった。
指揮官は「われわれは強いと見られているかもしれないが、決してそうではない」とし、「(昨季よりも)周囲が力を付け、われわれがそのままであれば、相対的にこういう状況になる」。
一朝一夕で劇的にチーム力が向上するわけではないが、初先発でまずまずの存在感を示した岡など、チームに刺激を与える存在は好材料だ。
今節から再び、9日間で3試合を行う過密日程。1勝1分け1敗だった2週前を確実に上回りたい。「厳しいゲームが続くが、強気でやっていく」と指揮官は前を向いた。

J2は5月13日、第13節を行い、9位の山雅は12位の町田ゼルビアとアルウィンで対戦し、1−1で引き分けた。
山雅は大卒ルーキーの岡が初先発。ほぼ互角に攻め合い前半40分、石原の左クロスに中央の工藤が滑り込みながらダイレクトで合わせて先制。しかし後半7分、自陣左スローインの流れからペナルティーエリア手前でシュートされて同点に。
以降はセットプレーも交えて押し込んだが、勝ち越せなかった。
次節は17日。山雅はモンテディオ山形と山形県天童市のNDソフトスタジアム山形で対戦する。午後7時開始。昨季の対戦成績は山雅の2勝。

【選手コメント】
26番・岡(出場3戦目で初先発)  思い切ってプレーできたし、チームが大事にする守備の意識も出せたと思う。ただ、自分が出て勝てなかったのは悔しい。
もう少しボールタッチやスピードなどの点でうまくやれていれば、得点につながったはず。前への勢いや裏への抜けだしは自分の持ち味。今日の苦い経験を次に生かす。
10番・工藤(チーム3試合ぶりの得点) イシ(石原)のボールがよく、落ち着いてミートするだけだった。フリーで打てたのは岡やヒロ(高崎)が(相手選手を)引きつけてくれていたから。
勝ち切れない試合が続くが、出場機会に恵まれていない選手にはチャンスだろう。僕もいつも出られるとは思っていないし、出ている選手がもっと頑張るのは当然。競争から勝ち点3が生まれれば。
16番・村山(再三の好守や飛び出しでピンチを防ぐ)  2試合続けてぴりっとせず、サポーターにフラストレーションを与えてしまっている。失点は集中を欠いていたのでも隙があったのでもなく、シュートを止める技術が自分になかった。
(長岩将弘、田中信太郎)
J2第12節 警戒クロスで失点 福岡に0−1   (2017年5月9日号より)
元日本代表や若い年代別代表ら実力と実績がある選手がそろう福岡に、早い時間帯で失った1点を巧みに守りきられ山雅は4試合ぶりの黒星。9日間で3試合を行った今季最初の過密日程は、前節(3日)は敵地で大分と0−0で引き分け、1勝1分け1敗の勝ち点4。終盤の昇格争いが昨季のような接戦になり、悔やまれる大型連休にならないとよいのだが…。

反町監督は守勢だった前半から一転、後半は好機をつくり足を止めず攻め続けた選手たちをねぎらいつつ、「やられてから目覚めるようでは駄目。ボールコントロールのミスもあり、自分たちでリズムを壊してしまった。後悔ばかりが残る」と歯がみした。
「相手が特別強かったとは思わない。こちらにミスや後ろ向きなプレーが続き、反省点が多い」と振り返ったのは村山。自身の好セーブも「それはこちらの状況が良くなかったということ。それに、ああいう決定機(失点の場面)を防がないと上位には行けない」と戒めた。
失点は警戒していたクロスボールから。後藤も「あの1点が試合を決めた。ぎりぎりでやられたのではなく、余裕を持って打たれた。問題は大きい」と危機感をあらわに。「気持ちを切り替えることは大切だが、今日はなぜ負けたのかを、しっかり受け止めなくては」
2試合連続の無得点も課題。工藤は「そもそもシュートがあまり打てていない」とし、「決まるかどうかより、それ以前のゴールに向かう段階の精度を上げなくては」。
次節から再び、水曜夜(17日)の山形でのアウェー戦を含む過密日程。「今季は10節ちょっとを終えて抜きんでたチームがなく、その中で勝ち点を積み重ねていくのは大変なこと。われわれも、ここぞというところで勝ち点3を取れていない」と指揮官。「幸い、けが人も出場停止もいない。またここから奮起し、ファイティングポーズをとっていく」と前を向いた。

J2は7日、第12節を行い、7位の山雅は9位のアビスパ福岡とアルウィンで対戦し0−1で敗れた。
山雅は前半、ほぼ一方的にボールを保持され、失点は自陣右深くで福岡の亀川にこぼれ球を拾われ、クロスを中央に走り込んだウェリントンに合わせられた。
相手の出足が緩んだ後半は押し返し、カウンターやセットプレーで何度も好機をつくったが、ゴール前を固められて得点できなかった。山雅は5勝3分け4敗の勝ち点18。順位を9位に落とした。
次節は13日。アルウィンで町田ゼルビアと対戦する。町田は4勝4分け4敗で山雅と勝ち点2差の12位。昨季の対戦成績は1勝1敗。

【選手コメント】
17番・ジエゴ(後半途中から初出場) 大きな経験になった。いつもスタンドから見ていて、アルウィンでプレーできる仲間がうらやましかった。ピッチ上で(応援の)熱を感じることができ、うれしい。
リードされている状況だったので、相手を上回る走力、激しいマークなどを心掛け、流れを変えるプレーをしようと思った。ロングスローは自分の武器。今日は相手の守備を打ち破れなかったが、どんどん投げたい。
5番・岩間 後半にスペースが空くことは分かっていて、狙い通りに攻めることができたが、流れの中から決められないのが現状。改善しないと厳しいシーズンになる。
昨季は流れの中から得点できた。後方からのビルドアップは昨季よりしっかりできている。誰でもいいので流れの中から得点したいし、前の選手が取れればチームに勢いが出るはず。
(取材班)
J2第10節 今季最多得点で大勝 讃岐に4―0内容には課題も   (2017年5月2日号より)
「前半戦のヤマ場」と反町監督が語った8、9節のアウェー連戦は1分け1敗で、3試合ぶりのホーム戦の相手も前2戦と同じ下位チーム。山雅はこれ以上の取りこぼしが許されない状況で、今季最多の4得点で大勝。2人が退場した相手の自滅でもあったが、9日間で3戦する過密日程の初戦を制し弾みをつけた。
「11人対11人だったら、どちらに転んでもおかしくなかった」。大勝にも反町監督は表情を緩めず試合を振り返った。
2点目を挙げたPKが試合を決める「ターニングポイント」だったとし、「得点機を決め切り、それ(ターニングポイント)を前半のうちに自分たちでつくらなければ」と注文。「相手の精度不足に助けられた。決してわれわれが強かったわけではない」
3点リード後に投入した選手たちも、志知に消極的なプレーが目立つなどレギュラーを脅かす動きに乏しく、指揮官は「交代には理由がある。それを証明してほしかった」とおかんむりだった。
それでも、思うように勝ち点を積み上げられなかった前2節を仕切り直せたのは大きい。
「一度の好機で決められればいいが、そうはいかない。チャンスを多くつくったのは良かったし、もっと増やすことが大切」と橋内。田中は「昇格を狙うチームが3試合続けて勝ち点3を取れないことはあり得ない。プレッシャーはあったが、それに打ち勝つのが俺たち」とうなずいた。
10節までを終え、6位の山雅を含む1〜7位が勝ち点3差にひしめく。5月は13〜21日にも過密日程があり、シーズンを左右する重要な時期になりそうだ。
田中は「得意な夏場にトップに立つ。そのために、この3連戦で勝ち点9を」と力を込めた。

J2は4月29日に第10節を行い、8位の山雅は20位カマタマーレ讃岐とアルウィンで対戦。4−0で快勝した。
山雅は前半、宮阪の右FKを高崎が右足ボレーで決めて先制。後半はセルジーニョのシュートが讃岐DF李栄直のハンドを誘い、李は2度目の警告で退場。PKを高崎が決めた。さらに讃岐DFエブソンも石原を倒して警告2度で退場。宮阪のFKのこぼれ球を後藤が右足先で押し込み、終了直前には岩間がダメ押しした。
次節は3日。山雅は昨季J3優勝で昇格した大分トリニータと大分市の大分銀行ドームで対戦する。大分は現在、山雅と勝ち点1差の9位。

【選手コメント】
9番・高崎 前2節も内容は悪くなかったが、決定機を外し続けた。今日は決めるべきところを決められた。もっと点を取れたとは思うが、無失点で抑えたのは大きい。
相手が9人になってから点が欲しくて前掛かりになり、中盤でボールを受けにくくなったのが課題。
4番・飯田 (前2節の反省から)コンパクトにプレーしようという狙いを研究され、裏に走り込まれた。それでもラインを高く保ったので、結果として高い位置でボールを奪ってカウンターに転じ、相手のファウルを誘えた。
昨季のようなもったいない失点が今季は少ない。相手のスーパーシュートが入ったり、オウンゴールがあったりはするが、守備は昨季よりできている。
13番・後藤(今季初得点) イイさん(飯田)とヒロさん(高崎)がつぶれてくれたところを自分が押し込み、役割を果たせた。すぐに大分戦がある。アウェーで良い結果が出ていないので全力で勝ちにいく。
5番・岩間(今季初得点) 3点リードの終盤も無失点で終えるよう心掛けた。ミシ(三島)からいいパスが来て、ファーストタッチでイメージ通り打てた。その前にシュートを外していたので決められてよかった。
(長岩将弘、田中信太郎)
激闘を彩る曲たち〜スタジアムBGMやチャント〜   (2017年4月27日号より)
大観衆の声援に加え、アルウィンでの選手たちの激闘を彩るのが、さまざまな音楽だ。試合の前後に流れるBGMや、サポーターが歌うチャント(応援歌)はどのように選ばれているのか。関係者に聞いた。
アルウィンで流れるBGMを選ぶのは、クラブ運営会社の上條友也副社長(60)、演出担当で広告会社アドソニック松本支社の三村敦さん(37)、ディレクターで映像制作などのワーナックス(松本市大手4)代表・大野善裕さん(41)。毎試合かかる“定番”を時系列で紹介してもらおう。
先行・一般入場開始時はJ'S THEME。Jリーグ開始時(1993年)からある曲だが、近年はスタジアムで耳にする機会は少ないという。山雅では「やっとたどり着いた舞台への思いを込めて」(大野さん)、J2入りした2012年から使っている。
同じくJリーグを象徴する曲THE GLORY/Jリーグ・アンセムは、審判団やボールパーソン、担架隊などの紹介時に。「試合を支える人たちに敬意を」(三村さん)との思いという。
対戦相手の選手紹介はアニメ「新世紀エヴァンゲリオン」からDECISIVE BATTLE。作中で人類の敵とされる「使徒」の襲来時に使われ、同作の舞台の「第2新東京市」が松本市という設定にもちなんだ。“人類の敵”になぞらえられた相手サポーターの反響が大きいそうだ。
山雅の選手紹介の前に観客の手拍子に合わせて流れるのは、ジョー・サトリアーニのCrowd Chant。テレビ東京系「カンブリア宮殿」オープニングテーマ曲としても使われている。
今季、選手紹介の映像に使われているのはBLUESTAHLIのSecret Agent Business。映像の雰囲気も曲から決めたといい、「ハードボイルド、スリリングといったキーワードが思い浮かび、『ルパン三世』のようなテイストをイメージした」(大野さん)。
選手紹介の映像はサポーターが注目するため、使えそうな曲を1年かけてストックし、じっくり選ぶという。
ハーフタイム終了時はThe Pretty RecklessのHeaven Knows。冒頭に「ジリリリリ…」と非常ベルのような効果音が入り「後半開始の合図としても定着したのでは」(大野さん)。
勝利時はMVP表彰の後にザ・ハイロウズの日曜日よりの使者。地域リーグ時代からサポーターがチームチャントとして歌い継ぐ曲でもあり、最も長く使われている。最後は観客を見送るように、チャントの原曲をいくつか流す。
三村さんは「メインはお客さんによる応援で、全ての音楽演出はその気持ちや雰囲気を盛り上げるのが目的」とし、チャントやコールの邪魔にならないよう、オン・オフや音量は臨機応変に変える。
上條副社長は「音楽による演出は、アルウィンの“らしさ”の一つで、観戦のリズムも生む。さらに魅力的な演出を目指して努力する」と話す。

チャントを選ぶのはサポーター組織「ウルトラスマツモト」。選手1人ずつのチャントは以前は中心メンバーが考えていたが、5、6年前からウェブサイトで公募するように。一選手に50点ほどが寄せられることもあるという。
各部署のリーダーら選考委員がある程度絞り込み、最終的には中心メンバーの会議で実際に歌って決める。責任部署「リズム隊」のリーダー古池智さん(45)は「いいものがいくつあっても採用するのは一つ。プレッシャーを感じる」と言う。
基準は歌いやすさや覚えやすさ、応援が盛り上がるかに加え、独自性も重視。「応援を始めた時から曲も『山雅らしさ』にこだわってきた」と疋田幸也代表(41)。
応募は原曲がある「替え歌」の割合が高いが、近年は完成度が高いオリジナル曲も増え、採用もされている。今季の所属選手ではパウリーニョや橋内、呂成海、鈴木らがオリジナル曲だ。
古池さんは「多彩な曲を一緒に歌ってもらっている。責任感を持って選びたい」。疋田代表は「チームチャントも新しいものを加え、チャレンジしていきたい」と話す。
(長岩将弘)
小学生年代の強化とクラブ普及の現状は   (2017年4月20日号より)
育成チームのU−12が、小学生の全国大会「JA全農杯チビリンピック」(5月3〜5日・横浜市日産スタジアムほか)に北信越代表として出場する。2年連続2度目。昨年を上回る成績を目標に、全国の強豪との対戦を成長の糧にする。強化と並び小学生年代のもう一つの使命である普及の現状も担当者に聞いた。

「チビリンピック」は全国9地区予選を勝ち抜いた10チーム(関東だけ2)が出場。5チームずつ2組で総当たりの1次ラウンドを行い、各組2位までの4チームが決勝トーナメント(T)に進む。
U−12は、昨年度にU−11(5年生以下)チームで県予選(昨年7月)、北信越予選(3月18、19日・富山県)とも制し、出場を決めた。
選手たちは今年の目標を「先輩を超えること」とし、1次ラウンド2分け2敗で敗退した昨年の雪辱を期す。
目指すのは相手の戦い方にかかわらず、攻守とも意図を持ったプレーを徹底するスタイル。漫然とした動きが目立った以前に比べ、「ボールを意識的に動かす手応えはある」と恒本大輔監督(34)。
課題はゴール前での崩し。「ドリブル突破かパスか、どちらかに偏る。『自分が敵だったらどちらが嫌か』を常に意識させ、攻め方の引き出しを増やさせたり、判断力を身に付けさせたりしている」(恒本監督)と言う。
1次ラウンドは鳥栖U−12(佐賀)、ディアブロッサ高田(奈良)、青森FC、江南南少年団(埼玉)と同組。江南南以外は昨年12月の全日本少年大会(全少)に出場し、鳥栖と高田は決勝T(16チーム)に進んだ。全少と学年は代わったが、どこが決勝Tに進んでもおかしくない顔ぶれだ。
初戦(3日)の高田とは昨年も対戦し0−0。大会初白星への思いは強いが、「やってきたことを出し切れるかが、何より大事。その中で結果を出せたら」と恒本監督。
U−12は全少も2年連続で出場中だが、いずれも予選リーグで敗退。全国大会で結果を出し、育成の成果を示したい段階にある。
恒本監督は「将来のプロ入りを見据え、全国の強豪チームや優れた選手たちを肌で感じ、学び取ってほしい」とし、主将の高橋圭太(穂高南6)は「みんなの気持ちも高まっている。1次ラウンドを突破して優勝を」と上を見る。

クラブの普及事業を担うNPO法人「松本山雅スポーツクラブ」が中信地区3カ所を含む県内6カ所で開くサッカースクールには現在、小学生を中心に未就学児から中学生の約600人が通う。
クラブが「育成元年」を掲げた昨年、普及の充実も図り、スクールの時間帯を変更。子どもたちの生活リズムを考え、おおむね午後6〜9時に開いていたのを早いクラスは午後4時半に始まり、多くが7時までに終わるようにした。
スタッフも増やし、専任2人を加えたほか、トップチームのコーチ経験がある育成指導者がスクールに携わるようにし、「プロ選手に求められるものを逆算し、普及の現場に落とし込むことができるようになった」と高橋耕司理事長(53)。
塩尻市広丘堅石の民間フットサル場「綿半フットボールパークフットサルポイント塩尻」を会場に、昨春から開くスクール塩尻校は6カ所で最多の約200人が練習。
照明があり夜も使える人工芝グラウンドの存在は大きいが、「地域全体を見れば、環境面はまだまだ」と高橋理事長。グラウンドや指導者が足りず、ホームタウンの中でもスクールを開設できていない地域があるのを課題に挙げる。
スクール以外の普及事業では単発のサッカー教室「クリニック」に加え、未就学児の親子向け運動遊び教室を昨年11月にスタート。3月には、松本市と提携して2014年から開く高齢者向け健康講座を発展させた、初の親子3世代向けの運動教室も開いた。
高橋理事長は「子どもたちが体を動かす機会が減っている」と指摘し、「サッカー以外の競技でも必要な、運動神経の発達や体の使い方の習得を促したい。地域の健康づくり、人育てなどにも貢献できれば」と目的を話す。
(長岩将弘)
J2第8節 熊本の気迫に押され0−2敗戦   (2017年4月18日号より)
J2は15、16日に第8節を行い、5位の松本山雅FCは16日、20位ロアッソ熊本と熊本市のえがお健康スタジアムで対戦し、0−2で敗れた。
山雅は前半7分、相手ミドルシュートを飯田が防いだこぼれ球を拾われ失点。後半36分には自陣中央左からのFKを直接決められた。4連敗中で熊本地震復興支援試合に燃える相手の気迫に押され、CK10本、FK20本のセットプレーを生かせず、何度かあった得点機もシュートを外した。
山雅の連勝は2でストップし、7位に後退。次節は22、23日で山雅は22日、20位京都サンガFCと京都市西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場で対戦する。午後3時開始。昨季の対戦は山雅の2勝。
J2第7節 長崎に3−0で快勝   (2017年4月11日号より)
春の強風が吹くアルウィンで山雅は風下の前半に2得点、後半にも1点を加え、3連勝中と好調だった長崎を一蹴した。前線の厳しい守備で相手ボールを奪ったりCKに追い込んだりし、ファウルを連発する相手から再三得たFKでも得点。守備も2戦続けて無失点と「らしさ」を全開にし、2連勝で5位に浮上した。
「(強風で)互いに雑になりサッカーの質は高くなかったが、効率よく点が取れた」。反町監督はほっとした表情で試合を振り返った。
先週の練習中に負傷したセルジーニョに代えて宮阪を2列目で起用。高崎、工藤と前線3人で激しくボールを追い、ファウル数がリーグ最多の相手に付け入った。前節に続きFKを直接ゴールにたたき込んだ宮阪は「チームとしてやりたいことが体現できている」と誇った。
前半終了間際に飯田が相手GKと交錯し、腰を強打して退くアクシデントに加え、長崎は後半から選手を代え布陣も変更して挑んできたが、守備陣は3バックの中央に入った橋内を中心に冷静に対応。「後手を踏む場面もあり、もう少し中盤でボールを奪いたい」と注文を付けた反町監督だが、上位相手に2戦連続の無失点で「手応えはある」。
3点目で試合を決めたパウリーニョは4試合ぶりの先発。「いつも通り自分の100%を出し切ろうと臨んだ」と本人は涼しい顔だが、指揮官は「悔しい思いを秘めてやっていると、好機をものにできるのだろう」。選手層の厚さや競争が好結果を生んでいる。
次節から敵地で2連戦。次節に首位に立つ可能性もある。反町監督は「上位に食い込めるか、ここが前半戦のヤマ場」とにらんだ。

J2は4月8、9日、第7節を行い、10位の山雅は8日、3位V・ファーレン長崎とホームで対戦し、3−0で快勝した。
山雅は宮阪のロングボールを追ってPKを得た高崎が自ら決めて先制し、工藤が倒されて得たFKを宮阪が直接決めて加点。後半は自陣でプレーする時間が長かったが、ゴール前で相手ボールをさらったパウリーニョがシュートを決めて突き放した。
次節は15、16日。山雅は16日に20位ロアッソ熊本と熊本市のえがお健康スタジアムで対戦する。午後6時開始のナイトゲーム。両者の昨季の対戦成績は1勝1敗。

【選手コメント】
31番・橋内 (飯田が安川と途中交代し)練習でも並んだ覚えがない急造3バック。ラインが多少重くなっても失点しないことを心掛けた。
風下の前半はロングボールで押し込まれたら苦しかったかもしれないが、相手は足元でつないできた。僕らは前線の運動量があるので、はがされなかった。
上位に2連勝したのは大きいが、J1昇格のためには毎試合がヤマ場だと思っている。

【長崎に移籍の飯尾】
昨季まで山雅に4シーズン在籍し、今季長崎に移籍した飯尾が右サイドでフル出場。古巣との一戦を「自然と力が入った。自分のサッカー人生の中でもアルウィンは特別な場所だと改めて感じた」と振り返った。
阪南大から13年に山雅に入団。学卒の生え抜きとして期待され、リーグ戦はJ1を含む46試合に出場。
自身最多の18試合に出場した昨季は、右目網膜剥離の手術で離脱した田中の穴を埋め、第19節の山形戦(6月19日)ではアルウィンでプロ初ゴールとなる決勝点を挙げるなど成長。移籍を惜しむ声が多かった。
長崎で開幕から定位置を獲得し、山雅で培った力を見せていたが、今季初の無得点での完敗に「(山雅が)セットプレーが得意なのは分かっており、簡単にファウルをしないイメージを確認して試合に入ったが、安易にFKを与えてしまい、相手の思うつぼだった」と悔し涙を見せた。
試合後にピッチを1周して観客にあいさつ。山雅サポーターから「竜太朗」コールを受けて感極まり、再び涙した飯尾は「この悔しさを次へのばねにし、成長した姿を(アルウィンで)見せたい」と誓っていた。
(長岩将弘)
育成年代もキックオフ 山アダイレクターに聞く   (2017年4月6日号より)
U−18(高校年代)、U−15(中学生)それぞれのリーグが開幕し、今季の育成各年代の戦いが始まった。今季はどのような立ち位置で、どういう戦いに挑むのか。山ア武・ユースアカデミーダイレクターに聞いてまとめた。
U−18は昨季、北信越予選を突破して夏の全日本クラブユース選手権に5年ぶりに出場。Jクラブの育成チームが競う秋のJユースカップでは神戸、横浜Mといった強豪を破り3位になるなど躍進を遂げた。
今季は、主力の1stチームは昨季と同じ県リーグ(L)1部(8チーム)、昨季県3部を制した2ndチームは昇格して県2部(同)で戦う。今季は先月18日に開幕し、どちらも2節まで終えて1stは市立長野高に3−1、松本県ケ丘高と1−1の1勝1分け、2ndは創造学園高2ndに0−2、市長野高2ndに4−0の1勝1敗。
1stは昨季県1部を制し、8チームがトーナメントで競う北信越プリンスL参入戦で決勝まで進んだものの、日本文理高(新潟)に0−1で敗れて昇格を逃した。
9月の県L終了後、11月の参入戦までの間に激闘のJユース杯を挟んだため、山アダイレクターは「体力面でも精神面でも、参入戦は相当ハードだったはず」と推し量りつつ、「苦しい戦いをものにするのが本当に強いチーム。そこは今季の課題」。
躍進した昨季が前提となる今季は、内容も結果も求められる重圧の下で戦う。山アダイレクターは「プレッシャーの中で力を発揮できる人間力が、技術以上に求められる」とにらむ。

U−15の1stは昨季県L1部で優勝。今季から2部制になった北信越Lの2部(8チーム)に昇格した。今季は2日に開幕し、FCひがし(富山)との初戦を1−0で制した。
2ndは昨季県2部を制し、昇格した1部に挑む。中学生は学年による体格・体力差が大きいため、別に1年生の県U−13Lも設けられている。
大枠で学年別の3チームに分かれるU−15だが、「力のある選手はどんどん上のカテゴリーに挑戦してほしい」と山アダイレクター。ただ、「そういった貪欲さはまだ物足りず、意識づけが課題」と話す。

U−12(小学生)は年末の全国少年大会に2年連続で出場。5月のJA全農杯チビリンピック全国大会にも2年続けて出場する。
参加する松本、塩尻市チームのU−12リーグは15日に開幕。リーグ戦がない週末は県外遠征に出掛け、よりレベルが高い競技環境を整える。
山アダイレクターは「この年代で大事なのは、才能ある選手に最適な環境を与え続けること」と強調。「その延長上に(全国出場などの)結果がついてくるよう、取り組みを続ける」と話す。
(長岩将弘)
松本市かりがねサッカー場に防球フェンス贈る   (2017年4月6日号より)
クラブはトップチームや育成年代が練習する松本市かりがねサッカー場に防球フェンス8基を寄贈した。一般利用者も管理事務所に申し出れば無料で使える。
フェンスは幅約5メートル、高さ約4メートル。グラウンドを仕切ったり、ボールが思わぬ方向に飛んで見学者に当たるのを防いだりする。ボールを拾いに行く時間が減り、練習の効率が上がる効果も。1基約15万円。
「(市施設の)サッカー場を優先的に使わせてもらっており、クラブとして目に見える形で地域のスポーツ振興に貢献したい」と神田社長。
寺沢和男・市文化スポーツ部長は「市民は山雅の戦いから勇気と感動をもらっている。今回のような形でも市に協力してもらい、ありがたい」と話す。
浅間温泉旅館協同組合から入浴券の寄贈受ける   (2017年4月6日号より)
松本市の浅間温泉旅館協同組合は選手の疲労回復に役立ててほしいと、市の委託で運営する日帰り入浴施設「ホットプラザ浅間」(浅間温泉3)の無料入浴券をクラブに贈った。
毎年贈り5年目。12月まで使える約3200枚を提供し、クラブは選手のほかスタッフや運営会社の社員らに配る。
施設はトップチームが練習する市かりがねサッカー場に近く、神田文之社長(39)は「毎年、選手たちに好評」と感謝。「初めて松本で暮らす新加入選手も、疲れを癒やしながらこの地の魅力に触れてほしい」。
組合の石川二郎理事長(62)は「来季こそJ1に復帰し、その先はJ1優勝を。近年の戦いぶりを見ていると夢物語ではない」と期待していた。
J2第6節 徳島に2−0の快勝   (2017年4月4日号より)
J2は1、2日に第6節を行い、10位の松本山雅FCは1日、3位の徳島ヴォルティスと徳島県鳴門市の鳴門・大塚スポーツパークポカリスエットスタジアムで対戦し、2−0で快勝した。
山雅は前半、カウンターや前線での厳しい守備、セットプレーから何度もつくった得点機を逃したが、後半7分に石原の左クロスを逆サイドの工藤が角度のないところから決めて先制。19分にはゴール正面のFKを宮阪が直接決めた。
山雅は3勝1分け2敗の勝ち点10とし、首位東京Vと勝ち点5差の8位に。次節は8、9日。山雅は8日に勝ち点3差の3位V・ファーレン長崎と松本市のアルウィンで対戦する。昨季の対戦成績は山雅の1勝1分け。
オウンゴール2発で名古屋に逆転負け   (2017年3月28日号より)
「『リズムがいいときに追加点を取れなかったのが響いた』とはよくある表現だが、今日についてもそれが言える」。試合後、反町監督はそう絞り出した。山雅は序盤に先制しながら、後半開始直後と終了間際にオウンゴールを献上し、J1昇格を争うであろう名古屋に逆転負け。注意すべき時間帯に失点するなど、課題が多く残った。
前半はボールを保持しようとする相手を厳しいプレスで自由にさせず、工藤やセルジーニョが高い位置でボールを奪ったり、セカンドボールをほぼ拾ったりして攻撃に転じた。
しかしPKの1得点にとどまると、後半開始直後の「相手が選手と並びを変え、捕らえきれない」(反町監督)隙に追い付かれ、次第に流れを失った。指揮官は「オウンゴール自体については選手を責められないが、時間帯の問題はある」と指摘した。
「いい形で先制したのに、僕たちらしくない」と悔やんだのは田中。「(名古屋は)簡単に追加点を取れるチームではなく、たらればを言っても仕方ない。1−0でも勝ち切らなくては」と険しい表情。
工藤は「前半の戦い方を90分間やり抜くのが自分たち」とし、「悔しいが戦い方がぶれるチームではない。次につなげるしかない」と力を込めた。
次の相手はここまで4勝1敗で3位と好調な徳島。指揮官は「(土曜の試合で)準備期間は短くなるが、上位から勝ち点3を取って帰ってくる」と前を向いた。

J2は25、26日、第5節を行い、2連勝中で7位の山雅は26日、勝ち点で並ぶ8位の名古屋グランパスとアルウィンで対戦し、1−2で敗れた。
山雅は前半15分、右サイドから切れ込んだ田中が倒されてPKを獲得し、高崎が決めて先制。
しかし後半2分、自陣右からの永井のシュートが、クリアしようとした橋内の足でコースが変わって失点。その後は相手ペースに耐えて勝ち越しを狙ったが43分、自陣左からのワシントンのクロスが後藤の足に当たりゴールを割った。
次節は4月1、2日。山雅は1日に徳島ヴォルティスと鳴門・大塚スポーツパークポカリスエットスタジアム(徳島県)で対戦する。昨季の対戦成績は山雅の1勝1分け。

【選手コメント】
8番・セルジーニョ 最後の最後でオウンゴールは本当に不運。個人的にはいいプレーができた。自分のベストなパフォーマンスでチームを助ける努力をし、実際にそれができ、何本かいいシュートやパスも出せた。
ただ、今日は自分たちが勝つ日ではなかったのかな。まだシーズンは始まったばかり。次の試合に向け、やることはたくさんある。顔を上げなくては。
9番・高崎 PKのキックは手応えがあった。ただ、その後もチャンスがあり、そこを自分がしっかり決めていれば勝てた。1点でも決めていたら違う展開になった。今日の負けは自分のせい。
前半はプレスがはまり、シュートまでもっていくことができた。周りとの連携も良く、ボールは自分に集まっている。あとは自分が決めるだけ。チームに迷惑をかけた分、次で取り返したい。
4番・飯田 (オウンゴールについて)1点目はともかく、2点目はサイドのかなり深いところまでえぐられ、対処が難しかったと思う。その前に止められなかったのが全て。修正しないと。
ドリブルで仕掛けてくる相手に引かず、前線で強気にボールを取りにいくことや、自陣深くまで相手にボールを運ばせないようにするのが課題。
(長岩将弘、松尾尚久)
ホーム開幕戦勝利 Jリーグ参入6年目で初   (2017年3月21日号より)
サッカーJ2の松本山雅FCは3月19日、松本市のアルウィンで首位のジェフユナイテッド千葉と対戦し、3−1で快勝した。ホーム開幕戦勝利はJリーグ参入6年目で初めて。北信越リーグ1部だった2009年以来8年ぶりだ。
山雅は序盤こそ千葉に押し込まれたが、前半24分、田中隼磨選手が左足で先制点を挙げると、後半1分と10分に高崎寛之選手が立て続けにゴール。その後1失点したものの、終始安定した守備と積極的な攻撃で勝ちきった。
試合後は、1万4000人を超えるサポーターが選手と喜びを分かち合い、凱歌(がいか)「勝利の街」を高らかに歌いあげた。
8年前のホーム開幕戦勝利はグランセナ新潟戦で、柿本倫明選手のハットトリックなどで4−0で快勝した時だ。
北信越リーグ時代の06年から山雅を応援する山添智宏さん(42、安曇野市明科)は「気持ちよかった。本当に久々のホーム開幕戦勝利。幸先がいい」と満面の笑み。長男の主税君(12)も「安定した戦いだった。見ていて楽しかった」と声を弾ませた。
「ホームゲームを心待ちにしていた。スタジアムの雰囲気も最高で、わくわくした」というのは前川薫さん(39、岡谷市)。夫の祐樹さん(37)は「3年前からほぼ欠かさずホームゲームに来ている。今年も家族3人で『山雅のある暮らし』を楽しみたい」と話した。
山雅は2連勝で、順位を13位から7位に上げた。次節(26日)はホームで、勝ち点7で並ぶ強豪名古屋グランパスと対戦する。

開幕からのアウェー3連戦は昨季と同じ1勝1分け1敗で、相手も昨季と同じ千葉を迎えたホーム初戦。山雅は攻守の素早い切り替えや労を惜しまない走り、セットプレーでの得点など「われわれらしさが出たゲーム」(反町監督)で勝ち点3を挙げた。難敵・名古屋をアルウィンに迎える次節に向け、弾みがつく白星だ。

「ロングボールが多くなりそうだと想定し、実際にそうなった。われわれの方が有効なボールが多かったというだけのことかもしれない」と反町監督が振り返ったように、最終ラインを高く保って前線から圧力を掛けてくる相手に対し、昨季から取り組むパスをつなぐサッカーは鳴りを潜めた。
しかし、指揮官は「やろうとしていることをもっとやりたいが、それだけでは勝てないのがサッカー。相手を見据え、いかに戦略を練るか。選手たちは頭の中でよく整理できていた」と頭脳戦の勝利を強調した。
今季初得点を含む2ゴールの高崎は「監督にも言われたが、点を取ることが全てではない。汗をかいてハードワークもしないと、周囲に負担がかかる。今日はそこを意識した」と胸を張った。
その2点をCKとFKでアシストした宮阪についても、反町監督は「前半は物足りない部分もあったが、後半は素晴らしかった」と貢献を評価。「出られない試合もあった中、自分に足りないところと向き合った結果。うれしく思う」と褒めた。
3連勝が懸かる次節の相手は、J2で戦力が飛び抜ける名古屋。ここまでの成績は同じ2勝1分け1敗。指揮官は「ビッグクラブとの対戦は気持ちが高ぶるし、しかもホーム。勝ち点で並んでおり、われわれがジャンプアップするのに大事な試合」とにらむ。

山雅は試合開始直後に押し込まれたが、ロングボールやカウンターで反撃し、石原の左クロスを中央に走り込んだ田中が受けて先制。
後半は序盤、宮阪の右CKと右奥のFKから、ともに高崎が頭で合わせて追加点。27分にシュートのこぼれを押し込まれて失点したが、それ以外は集中を切らさなかった。
名古屋とは、ともにJ1だった一昨季に対戦し1分け1敗だった。

【選手コメント】
3番・田中 ホーム開幕戦という大事な試合で勝つことができ、うれしい。皆がつないでくれたゴール。(流れの中からの得点は加入4季目で初だが)何よりチームが勝つことが重要。今年はホームで全部勝ちたいと思っている。
(得点後の)雄たけびはあまり覚えていないが、相当気持ちが入っていたのかなと思う。開幕からアウェー3連戦は、僕たちにとって非常に厳しい日程だった。ほかの選手たちもいろいろ思うところがあっただろうし、僕自身もアルウィンのピッチで、そのうっぷんを晴らすことができた。
3−0から1点返されたが、最後まで4点目を取りに行く姿勢を見せられたと思うし、ファンやサポーターもそれを求めて来てくれているはず。
(次節は古巣の名古屋戦だが)相手がどうこうよりも、今日のように自分たちの戦いをすれば勝つ自信はある。昨季の悔しさも糧に、勝ち点1の重みを改めてかみしめ、次に向かいたい。
15番・宮阪 (得点につながった)CKとFKは2本とも狙い通り。練習ではあまり決まっていなかったが、今日はしっかり合った。(正確な)キックという持ち味をアピールできてよかった。
(今季ここまで)練習では控え組でプレーすることが多いが、絶対に点を取ろうと思っているし、スタメン組を脅かそうと思って蹴っている。自分が出れば、セットプレーで得点できることを証明できた。
チーム力向上のためには、控え組も含めてヒーローが現れることが不可欠。もっと競争できたらいい。
(取材班)
ホーム開幕戦目前 来場者増狙い「ファンダフルアルウィン」   (2017年3月16日号より)
今季ホーム開幕戦が19日に迫った。クラブは今季、いっそうの来場者増を狙い「ファンダフルアルウィン」と題した一連のキャンペーンに取り組む。また、苦情が多かった先行入場時の不正や、過剰な席取りへの対策を打ち出した。昨季は1試合平均1万3631人が来場。「誰もが楽しく快適に過ごせるアルウィン」を目指す。

「ファンダフルアルウィン」は、新規来場者を主なターゲットにした昨季の「キテミテアルウィン」の強化版。好評だったイベントを継続し、新たな取り組みも。その一つが企画チケットの増加だ。
バックスタンド側ピッチ上に選手目線で観戦できる「エキサイティングピッチシート」(大人4500円、高校生以下2000円)を導入。昨季終盤に試験的に100席を設けたところ好評で、今季は540席を常設する。
昨季設けた、割安に観戦できるグループシートも種類を増やした。「ファミリーシート」(小学生以下を1人以上含む5人で1万1000円)は、昨夏の「信州・まつもと大歌舞伎」とコラボレーションした「スペシャル桟敷席」を定番化。通常の座席ではなく、幅約4・5メートルのスペースに敷物を敷き、幼児がいてもゆったり観戦できる。
当日の飲食ブースで使える割引券をセットした、グルメ券付きグループシート(4人で1万2000円)も。
昨季に続き、シャトルバス乗り場に近い信州スカイパーク12号広場を「ファンパーク」と銘打ち、10試合ほどで家族連れ向けのイベントを催す。
クラブの推計で昨季のファンパーク来場者は1試合当たり約3000人。訪れた人には好評だった一方、認知度アップや誘導が今季の課題だ。
昨季は遅めに来場した人にもワクワク感を持ってもらおうと、1万人目の入場者に景品を贈った。今季は「『1』にこだわる」という反町監督の目標への後押しを込め、1万1111人目にプレゼントを用意する。

クラブは今季から、シーズンパス保持者が対象の先行入場のルールを変更する。
これまで試合当日に行っていた入場順の抽選会を、インターネットでの事前(試合3日前まで)申し込み制に。クラブ公式サイト内の専用フォームから申し込み、受け付け完了メールを受け取る。当日は専用端末にパスをかざすと、抽選で割り振られた入場順の番号が発行される。
1〜200番には、一つの番号につき4人まで同時に入場できる整理券を配り、入場時に人数を確認。それ以上の人数による割り込みを防ぐ。
ネット環境がないなど事前申し込みが難しい人は、クラブに電話(88・5490)をすればスタッフが申し込みを代行。「喫茶山雅」でも代行を受け付ける。事前申し込みをしなかった場合、試合当日に予備待機列に並び、事前申込者に続いて入場する。
また、南側ゴール裏全域などホーム自由席の多くで、先行入場開始から15分間は荷物などを置いての離席を禁止に。荷物だけ置いてある席は係員が撤去するなどして、人数分以上の席取りを防ぐ。

クラブと松本市の並柳町会、並柳商工会は10日、クラブ事務所がある同地区で、ポスターなどを配り応援ムードを盛り上げる「緑化計画&クリーン作戦」を行った。
鐡戸裕史アンバサダー(34)らスタッフ4人を含む約15人が参加。2班に分かれて計50カ所ほどを訪ね、ポスターとポケットサイズの試合日程表を配ったほか、通り沿いに立てたのぼりの点検・補修やごみ拾いをした。
受け取った人たちは「今年も(試合を)見にいくよ」「今年こそ昇格を決めて」と激励。タイヤガーデンピットイン並柳店の宮田哲郎さん(22)は、自身もアルウィンで声援を送るファン。「山雅は接客時の話題に。足元から気運を盛り上げ、J1昇格を後押ししたい」
鐡戸アンバサダーは「改めて地域の人たちの思いが感じられ、ありがたい」と話した。
(長岩将弘)
J中継戸惑いの声 配信サービス「DAZN」移行で   (2017年3月9日号より)
Jリーグの試合中継が今季、これまで10年間続けてきたスカパーJSATの衛星放送から、英パフォームグループが提供するインターネット動画配信サービス「DAZN(ダ・ゾーン)」に代わった。利用料金が下がる一方、視聴方法や契約内容にはテレビ観戦者も多い山雅のファン・サポーターから戸惑いの声が聞かれる。ダ・ゾーンへの取材を含めて対応を探った。
◆料金は安く
Jリーグはパフォームと10年間の放映契約を結び、ダ・ゾーンはJ1、J2、J3のリーグ全試合を中継する。
料金は月1750円(税別)で、提携する携帯電話のNTTドコモ利用者は980円(同)に。スカパーでJリーグ全試合が見られるプランは月3000円ほどだったため、ぐっと安くなった。
ただ、スカパーが昨季まで放送した詳細なハイライト番組などはダ・ゾーンになく、放映権を持たないカップ戦(天皇杯やルヴァン杯)も視聴できない。
◆品質は要改善
ダ・ゾーンの視聴はパソコンやスマートフォン、タブレット端末などが基本。テレビで見るには▽インターネットに接続できるスマートテレビを用意する▽「ファイヤーTVスティック」などの機器を使ってWi−Fi(ワイファイ)でネットに接続する▽パソコンの画面をテレビに出力する―必要がある。
2月25、26日のJ1、J2開幕節では、一部の試合が視聴できないトラブルが発生。中継で観戦した人たちからは「(映像が)時々乱れたり、止まったりする」「衛星放送に比べ画質が悪い」という声が聞かれた。
ダ・ゾーンのPR事務局は松本平タウン情報の取材に「配信画質は非常に大切。今後も改善に向けてテストを行うなど、質の向上に全力を尽くす」と回答している。
◆PV開催は可能
スカパーにあった法人契約がない点も、関係者の間に戸惑いを広げた。大型スクリーンに映して応援するパブリックビューイング(PV)が、店舗などでできるかが曖昧だったためだ。
PR事務局は取材に、法人契約について「現在準備中」とし、「法人契約が整うまでは、個人の契約で上映して問題ない」と回答した。
クラブは2月末に松本市に開店した「喫茶山雅」でアウェー全試合を流し、食事付きのイベントを開催。ほかにも個人契約で映像を流す飲食店がある一方、塩尻市の商業施設駐車場で観戦イベントを開いてきた第三セクター「しおじり街元気カンパニー」は開催を見合わせている。
移行初年とはいえ、ダ・ゾーンとJリーグ側の準備や周知の不足が、ファン・サポーターの盛り上がりに水を差した。両者は独占放映という、見る側にほかに選択肢がない形で有料サービスを提供しており、きちんとした対応が求められる。
(長岩将弘)
遠征用バス購入 NPO松本山雅スポーツクラブ   (2017年3月9日号より)
山雅の育成組織「ユースアカデミー」のうちU−12やスクールの運営を担うNPO法人松本山雅スポーツクラブが、マイクロバス1台を購入した。U−12やU−15の遠征、県内6カ所で開くスクールの送迎などに使う。
29人乗り。購入費約700万円のうち400万円をスポーツ振興くじ助成金で賄った。
昨年3月、それまで7年ほど使ったバスを老朽化で廃車に。以降は遠征のたびにレンタカーを利用するなどしていた。
一昨年秋から新車の購入を検討し、昨年1月、くじを運営する独立行政法人日本スポーツ振興センター(東京)の助成事業に申請。7月に交付が決まった。
高橋耕司理事長(53)は「保護者の負担を減らすと同時に、親の送迎に頼らない自立心を子どもたちに養えれば」。
愛媛とドロー開幕から無得点 J2第2節   (2017年3月9日号より)
J2第2節の5日、山雅は愛媛FCと松山市のニンジニアスタジアムで対戦し、0−0で引き分けた。山雅は開幕から2戦続けて無得点。
前後半を通じて何度も決定機をつくり、シュートも相手の3本に対し10本を放った山雅だが、GKの好守にも阻まれ得点できなかった。順位は19位。
開幕2連勝は湘南だけ。山雅を含む8チームが未勝利。山雅は次節の12日午後2時から、ここまで2分けの15位FC岐阜と岐阜市の長良川競技場で対戦する。昨季の対戦成績は山雅の1勝1分け。
J2開幕 攻守に精彩欠き横浜FCに0-1   (2017年2月28日号より)
今季のサッカーJ2は26日に開幕し、J1再昇格を目指す松本山雅FCは横浜FCと横浜市のニッパツ三ツ沢球技場で対戦して0−1で敗れた。現地に駆け付けた約6000人のサポーターをはじめ、地元でも多くのファンや市民が声援を送った。
サポーターの交流の場やクラブの情報発信の拠点として、前日に松本市大手4に開店した「喫茶山雅」は、開幕戦をライブ配信で観戦する催しを行い、参加希望者のうち抽選で当たった約50人が来場。プロジェクターが映し出す大画面を見てチャンスに歓声、失点に悲鳴を上げ、好プレーに拍手を送った。
山雅を応援して3年目という松川村の田中晶さん(19)、葵さん(17)姉妹は「新しい選手が加わりレベルアップしたと感じた。昨季は悔しさしか残らなかったので、今季は優勝してJ1に昇格してほしい」。
喫茶山雅の食事(有料)付きの観戦は、3月は山雅が敵地で戦う5、12日に行う。アルウィンでのホーム開幕戦は19日。

「われわれらしさが3分の1くらいしか出せなかった」(反町監督)という言葉通り、山雅は攻守に精彩を欠き、2シーズン続けての黒星スタートとなった。昨季序盤のもたつきを反省し、今季は早めにチームをつくり完成度を高めたはずだったが、キャンプ中の練習試合でも目立った得点力不足は解消できていない。
反町監督が攻撃の工夫不足や緩慢な守備を嘆き、「省エネで勝てるチームではないし、そういう(労を惜しまない)チームづくりをしてきたが…」と話した90分間。
「攻守でめりはりが付けられず、ずっと同じようなペースで終わってしまった」と振り返ったのは岩間。
新加入の橋内は「もっとボールを動かせるようにならないと。自分たちでチャンスがつくれなかった点に目を向け、やっていかなくては」と力を込めた。
「ここからはい上がっていくのが山雅。底力を出し惜しみせず、次の試合に向かっていく」と指揮官は前を向いた。

山雅は試合序盤に両サイドやCKから好機をつくったが、前半16分にパスをつながれ、ミドルシュートを決められ失点。その後は狙いがあいまいなクロスなど単調な攻撃を繰り返した。
後半も相手ペースを覆せず、パスのミスや連携のほころびでピンチを招く場面も。宮阪、志知、三島を投入して得点を狙ったが、試合を通じて決定機は少なかった。
次節(3月5日)は愛媛FCと松山市のニンジニアスタジアムで対戦する。昨季の対戦成績は2引き分けの難敵。ホーム開幕戦を制し、勢い付く相手にどう挑むか。

【選手コメント】
21番・鈴木(リーグ初出場)「失点は誰かが悪いのではなく、ああいう場面を作らせてしまったチーム全体の責任」
3番・田中「敗因を一つに絞るのは難しく、経験がある僕が、何が悪いかを皆に伝えることができなかったのも一因。足りなかった『何か』を改善したい」
4番・飯田「引いたつもりはなかったが、互いに蹴り合う展開で(横浜FW)イバにボールが収まってしまい、そこでファウルをしてFKで押し込まれた。失点は、組織が崩されたわけではない」
10番・工藤「攻撃のスイッチの入れ方など課題が残った。まだ発展途上。悪かった点を探すより、これからどうしていくかが大事」
8番・セルジーニョ(新加入)「たくさんのサポーターがいて良い雰囲気の中で、本当に幸せな気分でプレーできた。こういう環境だとモチベーションが上がる」
20番・石原「横や後ろへのパスが多く、勝負に行けなかった。もっとゴール近くでボールをもらい、自分で仕掛ける場面を増やさなくては」
9番・高崎「自分たちの力を出せていない。出せていたら負ける試合ではなかった」
15番・宮阪「もっとボールに触れればよかったし、シュートチャンスも決めきれず悔しい」
11番・三島「久々の雰囲気で硬さがあったかもしれない。もっとゴールに向かうプレーをしなければ」
25番・志知(リーグ初出場)「中に切り込んでのシュートや、縦に仕掛けてクロスというのが求められていたと思うが、得点につなげられず悔しい」
(長岩将弘、大山博)
26日開幕 守備堅くキャンプに手応え   (2017年2月23日号より)
今季のJリーグはJ1が25、26日、J2が26日に、J3が3月11、12日に開幕する。J2松本山雅FCは横浜FCとの初戦を敵地で迎える。山雅は1年でのJ1返り咲きを狙った昨季、自動昇格圏の年間2位と勝ち点で並びながら得失点で及ばず、昇格プレーオフも惜敗。J入り以降最多の勝ち点84を積み上げながら、わずかな差に泣いた悔しさをばねに、再びJ1復帰に挑む(写真は東京Vとの練習試合=18日、東京・多摩市陸上競技場)。

指揮を執るのは6季目の反町康治監督。新加入11人を加えた計31選手と、4人中3人が入れ替わったコーチ陣で臨む。
昨季は豊富な運動量や縦に速い攻撃、セットプレーからの得点といった従来の強みを残しつつ、新たに最終ラインからパスをつないで組み立てる攻め手も追求した。シーズン後半は安定した戦いを見せたが、新スタイルになじみきれなかった序盤の取りこぼしが響いたともいえる。
主力の多くが残った今季は、3次にわたる県外キャンプで昨季のスタイルをベースにチームづくりを進めてきた。
18日に東京Vと行った開幕前最後の練習試合は、主力をそろえた2回目は0−0。両チームとも若手や控え主体の1回目は、山本の2得点と岡のゴールで3−0。2戦とも前線からの連動した守備が効いて相手に決定機すらつくらせず、鉄壁ぶりが際立った。
一方、詰めの段階で主力組の無得点は不安材料だ。再三シュートを阻まれ、自ら得たPKも止められた高崎は「もっとゴール前の迫力を出さなくては」と悔しがった。
それでも反町監督は「攻撃に厚みがあり、多くの好機をつくれていた。合宿の成果が出た」と内容を評価。「この一週間しっかり準備し、いい開幕を迎える」と力を込めた。
大きなけが人を出さずにキャンプを終えたのも、例年にない収穫だ。足を痛めて東京V戦の出場を見合わせた星原も「大事を取った。(開幕には)間に合うだろう」と指揮官。
チームは22日から静岡市で直前キャンプを行い、開幕戦に向けたコンディション調整と相手対策に取り組む。

開幕戦で当たる横浜FCは昨季8位。シーズン前半は監督が交代するなど振るわなかったが、後半は立て直し一時は昇格プレーオフ圏内の6位に迫った。昨季の対戦成績は山雅の2勝だが、最終節はアルウィンで薄氷を踏む逆転勝ちだった。
昨季リーグ3位タイの18点を挙げた190センチのイバをはじめ、大久保、津田ら攻撃陣の高さは脅威。町田の主力だったヨンアピンら即戦力を補強した守備陣も隙がない。
開幕戦当日は「キング・カズ」三浦の50歳の誕生日。その活躍で相手を勢いづかせないよう、きっちり抑えたい。

今季J2は、Jリーグ発足時メンバーで資金力でも抜きんでる名古屋が優勝争いの軸になりそうだ。
クラブ史上初の降格で選手は大きく入れ替わったが、J1・J2通算最多得点記録を持つ佐藤、昨季岡山でチーム最多得点の押谷らが加入し、戦力低下の印象はない。J1川崎を5季率いた風間監督の下、1年でのJ1復帰が大命題だ。
降格しながらも戦力補強に成功した福岡、監督続投で運動量で圧倒する戦術の継続が見込まれる湘南なども、昇格争いで山雅の前に立ちはだかりそうだ。
(長岩将弘)
今季J2も22クラブ全42節で争う   (2017年2月23日号より)
今季J2に参戦するのはJ1から降格した名古屋、湘南、福岡、J3を制し1年で復帰した大分など22クラブ。本拠地と敵地で1戦ずつ行うホーム・アンド・アウェー方式の総当たり2回戦、全42節で争う。
前後半45分ずつ、計90分の試合を行い、同点の場合は引き分け。順位は勝ち点(勝ち=3、引き分け=1、負け=0)の合計で決め、勝ち点が並んだ場合は得失点差、総得点数、当該クラブ間の対戦成績−の順で上下を決める。
J1には3クラブ(財務や施設など各分野でJ1基準を満たすライセンス保有が条件)が昇格できる。年間1、2位は自動昇格し、3〜6位で残り1枠を争うトーナメント形式のプレーオフを行う。
プレーオフの準決勝(3位−6位、4位−5位)は11月26日、決勝は12月3日。いずれもリーグ戦上位クラブのホームで行う。90分間で決着がつかない場合、リーグ戦上位クラブが勝者となる。
また、今季からJ2・J3の入れ替え戦を廃止。J2の21、22位と、J3の1、2位(J2ライセンス保有が条件)が自動的に入れ替わる。

ホーム試合は松本市神林の総合球技場アルウィンで21試合。前売り券は大人がS席4500円(高校生以下2000円)、A席4000円(同1500円)、ホーム・アウェー側とも自由席2200円(同700円)など。インターネットやコンビニの端末などで購入できる。
当日券はいずれも500円(高校生以下のホーム・アウェー自由席は300円)増し。未就学児は大人1人につき1人、車いす席は1人につき付き添い1人がそれぞれ無料。試合により、中南信地区の小中学生には学校を通じ、ホーム自由席の招待券を配る。
ホーム全試合を割安に観戦でき、さまざまな特典も付く「シーズンパス」や、多様な企画チケットもある。問い合わせは株式会社松本山雅電話88・5490
「喫茶山雅」竣工 クラブのルーツにちなむ   (2017年2月23日号より)
サッカーJ2松本山雅FCの運営会社は21日、松本市大手4に25日オープンさせる「喫茶山雅」の竣工(しゅんこう)式を開いた。クラブのルーツである松本駅前にあった喫茶店「純喫茶山雅」にちなんだ店。イベントスペースも備え、日常に根ざした交流・情報発信の拠点としても活用する考え。関係者18人が出席して神事などを行い、店の「復活」に感慨深げな様子を見せていた。
建坪は約330平方メートル。1階は喫茶コーナー(54席)と公式グッズを扱う売店で、2階が50人余を収容できるイベントスペース。26日の開幕戦をはじめ、アウェー全試合をライブ観戦するイベントを予定している。
「純喫茶山雅」は1965年に故・山下忠一さんが開店。常連客らがつくった同好会「山雅クラブ」が現在のクラブの前身となった。店は駅前開発に伴い、78年に閉じた。
ファンからの要望もあり一昨年、クラブ発足50周年記念事業として話が持ち上がり、昨年初めに具体的な計画が動き始めたという。
山下さんの長女の慶子さん(67、塩尻市宗賀)は「(純喫茶の)閉店後も何度も奇跡が起きて今のクラブがある。多くの人が集い、今後もさまざまな奇跡が生まれてくれれば」。
山雅クラブ発足時のメンバーで、OBでつくる「山雅会」会長の●{はしご高}原保彦さん(72、安曇野市明科)は「かつてのわれわれのように若い人が夢を語り、今のわれわれのように年配者も気軽に入れる、そんな店になればいい」と願った。
山雅の神田文之社長(39)は「竣工にたどり着くまでにも、多くの人の支えがあった。その思いに応えられるよう、ファンや地域に長く愛される場所にしたい」と意気込んだ。
開幕へ、地元で気勢 キックオフイベント   (2017年2月21日号より)
サッカーJ2松本山雅FCは19日、山形村のアイシティ21で、恒例のキックオフイベントを開いた。県外で3次にわたるキャンプを行っていた反町康治監督や選手が地元のファンらの前に姿を見せるのは、約1カ月ぶり。26日に迫った開幕戦に向けて意気込みなどを語り、約1000人の来場者とともに気勢を上げた。
17日に加入が発表された下川陽太選手ら3選手を除く28選手と反町監督が参加。昨季まで選手として山雅に在籍し引退、クラブアンバサダーを務める鐡戸裕史さんをゲスト司会者に迎え、全員が1人ずつ壇上に立った。
チーム最古参となった飯田真輝選手は「新加入の選手もすぐに溶け込め、チームの雰囲気はすごくいい」。
昨季チーム最多の16点を挙げた高崎寛之選手は「いいときも悪いときもあると思うが、最後には笑って終われるよう頑張る」と力を込めた。
開幕準備について聞かれた反町監督は「できている」ときっぱり。経験豊富な監督が増えたことなどから、今季のJ2は「ますますシビアなリーグになっている」とし、「(昨季を上回る)勝ち点85以上、順位は2位以上を目指し、まい進していく」と見据えた。
勝利時に選手が肩を組んで踊る「アルプス一万尺」について「僕も最後に踊れればいいと思っている」と話し、会場を沸かせた。
家族で訪れた松本市大手の中村佐保さん(41)は、1月の新体制発表会にも参加。「みんな言葉も顔つきも頼もしくなり、期待とともに開幕間近の雰囲気を感じた」。
次女の真夕さん(開智小2年)は工藤浩平選手のファンといい、「去年よりもたくさんゴールを決めてほしい」と、活躍を願った。
(長岩将弘)
1次キャンプ終了 チーム構築は順調   (2017年1月31日号より)
J2松本山雅FCのキャンプが順調に進んでいる。1月24日から静岡県御殿場市で6日間行った1次キャンプは、体力強化のほか守備戦術にも着手した。反町監督は、当初2割程度まで持っていきたいとしていた完成度について「3割ほどはできた」と話し、手応えをうかがわせた。
1次キャンプ最終日の29日は、2戦目となる練習試合を産業能率大(神奈川)と行った。35分を3本行い、1本目は0−1、2本目は飯田のゴールで1−0、3本目は谷奥、後藤に加え、2本目途中から出場した新人の岡が2得点し4−1だった。
昨季までのメンバーが多く残ることもあり、今季はできるだけ早くチームをつくり上げ、足りない部分をプラスしていく方針だ。
反町監督は「天候にも恵まれ、やるべきことはできた。大きなけがをする選手もおらず、全体的にいい合宿だった」と振り返り、この日の練習試合についても「ここまでやってきたことについては、きちんと狙いを出せた」と評価した。
2次キャンプ(2月1〜5日・静岡市)は引き続き守備を中心に取り組み、3次キャンプ(同6〜17日・鹿児島市)は攻撃面に重点を置く。26日の開幕戦前の1週間で足りない点を整理するというプランを描き、状況によっては4次キャンプを行うという。
「雷鳥奮迅」挑戦の年 新体制発表会   (2017年1月24日号より)
J2松本山雅FCは22日、新体制発表会を松本市のまつもと市民芸術館で開いた。新加入10選手を含む30選手と反町康治監督、指導陣らが勢ぞろいし、ファンやサポーター約1800人と対面。意気込みなどを語り、あと1カ月余に迫った開幕へ気持ちを新たにした。
クラブ運営会社の神田文之社長が、今季のスローガン「One Soul雷鳥奮迅!」を発表。「今年は酉(とり)年で、公式マスコットのガンズくんは雷鳥がモチーフ。『獅子奮迅』になぞらえ、果敢に挑戦していきたい」と説明した。
反町監督は「(J1昇格プレーオフで敗れた昨年)11月27日の悔しさを原動力に、昨季を上回る2位以上、勝ち点も昨季を上回らなければと考えている」ときっぱり。
選手らが一人ずつ思いを語り、事前に来場者から寄せられた質問にも答えた。
家族や友人ら6人で訪れた塩尻市宗賀の根本明日香さん(40)は「村山選手の『ただいま、松本!』の言葉に胸が熱くなった」。
友人の柴田恵美さん(44、宗賀)は「昨季の主力が多く残ってくれたので期待が持てる。勝ち点1を大切に、序盤から着実に積み重ねてほしい」と願っていた。

来場者から寄せられた質問と回答の一部は次の通り。
−高崎選手。リーグ得点王になる自信は。
自信はないが、FWである以上、目指すべきはそこだと思っている。3−0で勝ったときの3点目ではなく、1−0で勝ったときの1点など、シビアな状況でゴールを取れるようにしたい。
−山雅に完全移籍を決めた理由は。
鹿島で挑戦したい気持ちもあったが、自分がより必要とされているのは山雅だと思った。昨季のプレーオフで負け、みんなで流した涙を忘れることができず、このチームでもう一度J1に行きたい。
−反町監督。今季のJ2は実績や経験が豊富な監督が多く、例年以上に戦術や分析が重要になると思う。どう対抗するか。
高校の2年先輩である大木武さん(岐阜)、同じく2学年上の風間八宏さん(名古屋)らがおり、(徳島と東京Vに)スペイン人監督もやってくる。相手の分析作業が勉強になることも多く、非常に楽しみ。ただ、試合になったら絶対に勝つ。
−今季J1昇格のライバルになりそうなのは。
やってみなければ全く分からないが、お金持ちの名古屋でしょうか。(昨季途中まで山雅に所属した)酒井隆介もいるし。どのチームも手ごわく、どこが相手でも全力を尽くす。
−村山選手。(昨季限りで引退し、この日アンバサダー就任が発表された鐡戸裕史さんの)背番号16を付ける。特別な理由があるのか。
16は山雅にとって(故・松田直樹さんが付けていた)3の次くらいに大事な番号。それをクラブから打診してもらった。GKの番号としては違和感があるかもしれないが、一度出て行った自分に対しての獲得オファーもうれしかったし、いろいろな思いをかみしめてプレーしなければならない。そんな決意を込めて、この番号を付けさせてもらった。
(長岩将弘)
再びJ1の舞台目指し 松本で初練習   (2017年1月17日号より)
サッカーJ2松本山雅FCは15日、松本市かりがねサッカー場で今年初めての練習を行い、始動した。1年でのJ1返り咲きを狙った昨季は得失点差で自動昇格を逃し、進んだ昇格プレーオフも初戦で惜敗。就任6季目の反町康治監督の下、新戦力10人を加えた選手計30人に、新たなコーチ・スタッフ計6人を迎え、再びJ1の舞台を目指す。
けがなどの影響で一部別メニューの選手がいたものの、初練習には30選手全員が参加。前日からの雪が降り続く中にもかかわらず、待ちわびたファンら約350人が詰め掛けた。
選手は室内で40分ほど体幹トレーニングなどをした後、ファンらの拍手や歓声に迎えられて人工芝グラウンドに登場。ランニングやボール回しなどで1時間余、汗を流した。
同市笹賀の鎮西なつみさん(8、菅野小2年)は高崎寛之選手のファン。「久しぶりに見たけれど、やっぱりかっこいい」と笑顔を見せ、「けがのないように、たくさんゴールを決めてほしい」。
父の直人さん(39)は「主力が多く残っている。昨季後半のような安定感で、今季は最初からいってほしい」と期待を込めた。
練習後、田中隼磨選手は「昨季の悔しさは一生忘れられないと思う。昇格に向け、一日一日を大切にしていく」と意気込み、反町監督は「選手たちの顔つきからも、懸ける思いが伝わってきた。笑って今季を終えられるよう努力していく」と、決意を話した。
チームは21日まで同市で練習し、22日にはまつもと市民芸術館で新体制発表会を開いて、全選手やスタッフがファンらと対面する。
24日からは静岡県御殿場市などでのキャンプを経て2月26日、横浜FCと敵地での開幕戦に臨む。
(長岩将弘)
山雅新加入記者会見 J1へ意気込み   (2017年1月17日号より)
山雅は14日、新加入の10選手とコーチ3人が出席して記者会見を松本市内で開き、意気込みなどを話した。加藤善之GMは今季の編成について「J1仕様、競争原理、新陳代謝」をキーワードに挙げ、昇格後を見据えてJ1で戦えるチームづくりを目指し、若手の底上げも図るとした。
昨季J2北九州で主力を担い、33試合に出場したDF星原健太や、10〜14年シーズン途中まで鳥栖でプレーしたDF呂成海などが新たに加入。主力のシュミットを含む3人が去ったGKは、一昨季まで山雅でレギュラーだった村山智彦が湘南から復帰した。
指導陣は、15年途中からJ2京都の監督を務め、昨季は5位の成績を残した石丸清隆さんがコーチに就任。対戦相手の分析は、筑波大大学院を修了して2季ぶりに復帰した貝ア佳祐コーチが担当する。
フィジカルコーチ以外の2人は1年で入れ替わったが、強化を担う南省吾テクニカルダイレクターは「監督やチームに新たな刺激をもたらしてくれるはず」と期待を込めた。
また、昨季はけが人が相次いだ反省から、フィジオセラピスト(理学療法士)をスタッフに加えた。
加藤GMは、昨季にJ1昇格プレーオフに回ったことなどで「今季の立ち位置がなかなか定まらなかった点も影響し、今までになく編成に苦労した」としながらも、「みんな山雅と共に成長したいという気概を持って来てくれた。切磋琢磨(せっさたくま)できるメンバーがバランスよく集まった」と話した。
その他の新加入選手・スタッフは次の通り(選手のかっこ内は前所属チーム)。
【選手】▽GK藤嶋栄介(千葉)、高東民(大倫高=韓国)▽DFジエゴ(ジョインビレEC=ブラジル)、橋内優也(徳島)▽MFセルジーニョ(セアラーSC=ブラジル)、岡本知剛(湘南)▽FW岡佳樹(桃山学院大)
【スタッフ】▽フィジカルコーチ古邊考功▽チーフトレーナー小嶋久義▽フィジオセラピスト中條智志▽副務富沢大輔

【DF星原の話】
個人としてステップアップしたいと思っていたし、練習も厳しいと聞いていた。山雅なら成長できると思い、移籍を決めた。
自分の強みは攻守両面のスピード。練習から全力で取り組み、試合で力を出し切れるようにしたい。
今季、北九州はJ3に降格した。「もっと自分のアシストがあれば、残留できていたのでは」という思いがある。そういった悔しさを残さないように頑張りたい。
【石丸コーチの話】
山雅の一番の魅力はサポーターの熱。対戦者として訪れたアルウィンは、ほかと違う戦いにくい雰囲気だったが、味方として後押しを受けられると思うと心強い。
山雅はボールを持ちながらのゲームコントロールが課題。攻守のバランスも考えながら、そこを上乗せしていければ、さらに良いものができる。
監督に決定権があり、その判断材料を増やすのがコーチの役目。目標のJ1昇格に向け、反町監督や選手を全面的にサポートし、チームを前進させたい。
(長岩将弘)
山雅 今季どう挑む   (2017年1月1日号より)
昨季は年間3位ながら昇格プレーオフで敗れ、1年でのJ1復帰を果たせなかった松本山雅FC。再び日本のトップリーグを目指し、過去最高の勝ち点を積み上げた昨季を超えるには、これまで以上にクラブ全体の力が問われる。クラブ運営会社の神田文之社長(39)に今季の取り組み方などを聞いた。

−昨季を振り返って。
一昨年のJ1昇格まで右肩上がりだったクラブの流れに、われわれ運営会社も「乗ってきた」部分があった。昨年は初めてカテゴリーが下がる経験をし、何か主体的な動きがほしいと思い、「新・起動」というスローガンを打ち出した。
トップチームは過去最高の勝ち点を積み上げたが、何かが足りなかったのも事実。安定して戦える力は身に付いたが、クラブ全体がさらにもう一歩、力強さを持つ必要があると思う。
−「もう一歩」を埋めるためにどうするか。
昇格を逃したのは、どの試合のどの選手のどのプレーが悪かったということではなく、クラブ全体で足りない点が結果に表れた。
例えば練習環境にしても、松本市などの協力を得て整ってきたが、J1レベルかというと、そうとは言えない。J2を3年で駆け抜けハード、ソフト両面で整備が追い付かなかったこともある。
ただ、最後の最後、どちらに転ぶか分からないような場面をものにする力は、そういう部分を突き詰めていくことで埋めることができるはず。クラブ全体で「J1レベル」に向き合うべき時に来ていると思う。
−集客やスタジアムの魅力発信は。
昨季は「まつもと大歌舞伎」とのコラボレーションなど新しいことに取り組んだが、一昨季よりホーム試合の入場者数が減ったのは事実。課題として受け止めている。
われわれがすべきことは、カテゴリーに関係なく、1人でも多くのお客さんにアルウィンに足を運んでもらう努力や工夫。それがトップチームの後押しにもなる。
非日常のアルウィンに対し、日常に根差したファンとの接点をつくろうと「喫茶山雅」を2月に同市の緑町に開く。思い切った挑戦だが、今後の大きな柱の一つになるはず。
「セイジ・オザワ松本フェスティバル(OMF)」とのコラボも考えている。街の魅力も発信し、街と一緒に盛り上がるクラブになりたい。
−地域の期待は引き続き高い。
「当たり前だと勘違いしてはいけない」と社員やスタッフに常々言い、自分にも言い聞かせている。この熱はもっと高めていけると思うし、僕らが現状に甘えていたら話にならない。そのためのチャレンジをしていかなければ。
昨季を「あの終わり方でよかった。あの悔しさがあったから、今年成長できた」と、振り返ることができる1年にしたい。
(聞き手・長岩将弘)

神田文之社長プロフィール
【かんだ・ふみゆき】1977年、山梨県田富町(現・中央市)生まれ。東京学芸大を卒業し2000年、当時J2の甲府に入団。05年8月、北信越リーグ2部だった山雅に加入し、2試合に出場して1部昇格に貢献。同年引退し、東京の不動産会社の営業職に。12年に山雅の運営会社に入社。管理本部長などを経て15年から現職。
2017年J2概要   (2017年1月1日号より)
2017年シーズンのJ2は、J1から降格した名古屋、湘南、福岡とJ3から昇格した大分を含む計22クラブが参戦。3季ぶりのJ1昇格を目指す山雅にとって、Jリーグ発足以来初めて降格したビッグクラブの名古屋や、2季続けてJ1にとどまった湘南、復活を期す大分などが強敵になりそうだ。
開幕は2月26日。ホーム・アンド・アウェー方式の総当たり2回戦で、11月19日まで全42節で争う。ホーム開幕戦の開催日と対戦カードは今月12日に、そのほかの試合は25日に発表される。
順位は勝ち点(勝ち=3、引き分け=1、負け=0)の合計で決め、勝ち点が並んだ場合は得失点差、総得点、当該チーム間の対戦成績の順で決める。
年間1、2位が来季J1に自動昇格し、3〜6位で残り1枠を争うトーナメント形式のプレーオフを行う。準決勝(3位対6位、4位対5位)は11月26日、決勝は12月3日。
今季からJ2とJ3の入れ替え戦が廃止され、J2の21、22位が自動降格し、J3の1、2位が自動昇格する。
ユースアカデミー 「育成元年」の成果と今後   (2017年1月1日号より)
昨年、大きな改革に乗り出した松本山雅FCの育成・普及組織「ユースアカデミー」。一昨年のJ1経験から、クラブは育成の強化の必要性を痛感。「育成元年」を掲げ、活動の柱の1つに据えた。初年にどのような手応えを得て、今年は何を目指すのか。アカデミーを統括する山ア武ダイレクター(51)と、U−18(高校年代=ユース)の臼井弘貴監督(36)の話を基にまとめた。
クラブがアカデミーの大幅な体制強化を打ち出したのは昨年1月。山雅以外のJクラブでトップチームや育成の指導に携わった経験を持つ指導者7人を加え、人員配置を見直し、組織を改編した。
その成果もあり、昨季はU−18がJクラブの育成チームが競うJユースカップで、横浜Mや神戸を破って4強入り。U−15(中学生=ジュニアユース)は県クラブユース選手権を初制覇し、U−12(小学生=ジュニア)は全日本少年大会県大会を2連覇。各年代で好成績を残した。
山アダイレクターは「成果が表れたのはうれしい」としつつ、「アカデミーの使命は、地域貢献とプロ選手の輩出。タイトル獲得や大会での好成績は手段であり、目的ではない」とする。
昨季J3公式戦に出場したFC東京U−23の久保建英は中学3年生。「同じ素質を持つ子どもが県内にいたとしても、久保になれる環境は整っていない」とも。
「大切なのは『強くなったね』と言われることではなく、『どうやって強くなったか』という部分が注目されること」。全国大会などで結果を出すと、素質がある子どもが集まり、才能が刺激し合い、開花する好循環が生まれるからだ。
山アダイレクターは「山雅をいち早くそういう場にしたい。地域全体の育成環境の向上にもつながる」と力を込める。

昨年目に見えてレベルが向上したのがU−18(ユース)だ。初めて3人が、J公式戦出場が可能な2種登録されたほか、1軍は昇格初年で県リーグ1部優勝、2軍も参入戦を制して来季同2部に昇格。夏の日本クラブユース選手権は北信越予選を突破し、2011年以来2度目の全国大会に進んだ。
臼井監督は「遠くから眺めているだけでは分からなかった山の高さが、ある程度登ったことで頂上への道のりや険しさも含め、はっきりした」と手応えを表現。
Jユースカップ4強も「厳しい試合を勝ち進んだことは評価できるが、絶対的な技術や試合の流れを読む力などは全く足りない」とする一方、「『強くなるにはこうすればいい』というものが明確になった。新たな基準ができたのが一番の収穫」。
ユースはプロ選手の継続的な輩出が使命だが、2種登録された3人もトップに昇格できず、大学に進む。山アダイレクターも「5年後、10年後ではなく、すぐにトップ選手を出すという気概を持ち、熱い集団に」と望む。
昨季の好成績で、今年はこれまで以上に注目を集めて大会などに臨むことになる。臼井監督は「プレッシャーの中でやれるのは幸せなこと。短期、長期で方向性を整理し、明らかになった道筋に沿って進んでいく」と先をにらむ。
(長岩将弘)


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